・ロコモア

コンドロイチンは、特定の食品だけにある成分などではなく、人間の体内にもあちこちに存在します。
軟骨成分として有名で、全身のあらゆる場所にあります。
生体成分としては、コンドロイチン硫酸として存在し、とくに関節軟骨に多く存在します。
軟骨に弾力性や保水性を与え、スムーズな動きを可能にします。お肌の潤い成分としても重要な成分です。

コンドロイチンは、カルシウムの代謝にも深く関係し、骨粗しょう症の予防にも役立ちます。
目の角膜や水晶体にも存在し、弾力性や透明性を保つ働きがあります。
とにかく、体の内側から若々しさをキープするうえで、重要な成分なのです。

コンドロイチンは、成長期には体内で盛んに生成されますが、加齢で生成量が減っていきます。
この健康成分の減少は、ひざなどの関節の痛み、老人性のシワや乾燥肌の原因につながっていきます。
したがって、アンチエイジングの立場からは、コンドロイチンは中高年はとくに意識して摂取する必要がある成分といえます。
摂取した成分が、そのままの形で利用されるわけではありませんが、まとまった量を摂取することで、一定の効果は期待できます。

人間の体内にもある成分であり、過剰摂取による副作用は、とくに報告されていません。
逆に不足による組織の保水力や弾力性の低下のほうが懸念されます。
ひざ関節での違和感や肌荒れが認められた場合、摂取不足が疑われます。
食品では、ワカメ、昆布、めかぶ、もずくなどの海藻類、野菜類ではやまいもやオクラに、ナメコにも豊富に含まれています。
動物性では、フカヒレやスッポンが代表格です。おおざっぱに、ヌルヌルした食感の食品を選べば間違いはないでしょう。

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